グリコ・森永事件とは、
1984年と1985年に江崎グリコ・丸大食品・森永製菓・ハウス食品・不二家・駿河屋などの
食品企業を脅迫した事件。
この事件について細かく説明すると、きりがないのでサラッと通りますね。
事の発端は、1984年3月18日江崎グリコ社長が、自宅で何者かに拉致されたことに始まります。
社長の江崎氏はその後監禁場所から自力で脱出、保護されました。
4月2日に江崎宅に脅迫状が届き、ここから兵庫県警・大阪府警は犯人グループに翻弄されることになります。
現金の受け渡し場所を転々と変えられ、そこには一度も現れない。
ただ一度姿を現した時、男は包囲され取り押さえられたが、
この男性は彼女とデート中に何者かに襲われ、脅されてその場所に訳も分からず車を取りに行っただけの
事件とは無関係の人物であった。
そして犯人たちはマスコミに対し大胆不敵な挑戦状を送り付け、
“かい人21面相”と名乗り出しました。
6月には犯人グループはその矛先を丸大食品・森永製菓へと変え、
「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」
と書かれた紙が貼られた森永製品が、
大阪府・兵庫県・京都府などのスーパーにばら撒かれました。
犯人グループの中の一人が“キツネ目の男”と呼ばれました。
丸大食品脅迫事件で、旧国鉄高槻 - 京都間で捜査員が目撃した
挙動不審な男。
ハウス食品脅迫事件で、名神高速道路大津サービスエリアで
目撃された男が同一人物であるとされ、
この人物の特徴がキツネのような目つきをしていたので
このように呼ばれるようになりました。
作家の宮崎学氏は、この“キツネ目の男”と似てるとして事情聴取を受けています。
(アリバイがあり捜査の対象外となる。そやけど、似てるなぁ・・・
)

犯人グループがその脅迫電話に子供を使ってたのも非常に珍しい。
ハウス食品脅迫事件では、その受け渡しに名神高速道路が使われました。
ここの管轄は滋賀県警やのに、合同捜査本部が仕切ってるため滋賀県警は蚊帳の外に置かれ、
大津サービスエリアで滋賀県警の刑事が“キツネ目の男”を目撃してるにもかかわらず、
一切手を出せずに引き上げているし、
大津サービスエリア(下り)
犯人グループが指定した、草津パーキングエリアから東へ5kmの地点の下の一般道で、
滋賀県警のパトカーが不審車を目撃し、職質しようとしたら不審車は逃走してしもた。
この警察官はこの捜査のこと知らされたていなかったのに、
取り逃がした責任を負わされ辞職してます。
捜査本部は滋賀県まで展開すると想定せずに滋賀県警を外したんでしょうか?
それとメンツの方を最優先したのでしょうか???
しかし結果は取り逃がしたとはいえ、ドンピシャでその場にパトカーが通りかかるなんて
まるで刑事ドラマのようなタイミングやったねぇ、ビックリや![]()
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滋賀県警も捜査本部に加わってたら、その後の展開は大きく変わってたかも・・・![]()

ハウス食品の次のターゲットになったんが不二家。
東京都と愛知県で「どくいり きけん」の青酸入りチョコレートが発見され、
それにはグリコ・森永・不二家のほか、明治製菓もまじっていた。
その後和歌山県の菓子会社の駿河屋に脅迫状が届く。
1985年8月、滋賀県警本部長が退職した日に焼身自殺をしてしまいます。
それを受けてか、犯人側から
「くいもんの 会社 いびるの もお やめや」との終息宣言が送り付けられ、
これ以降犯人グループは一切表舞台に出てこなくなり、
2000年2月13日0時に、この事件に関わるすべての時効を迎えることになります。
この事件に関して様々な憶測が流れましたが、
犯人たちは最初から、現金の受け渡しをしようとは考えてなかったんじゃないでしょうか。
食品会社を真綿で首を締めるように圧をかけ、
警察の知らぬところで裏取引に応じさせようとしたんとちゃうやろか。
複数の企業を脅せばその内取引に応じるとこが出て来ると、
最初からそれが狙いやったような気がします。
捕まるリスクを冒してまで現金を受け取ることなど、最初から念頭になかったのでしょう。
警察の捜査のその先まで読んだ犯行と言えます。
我国の法秩序を根底から揺るがした国賊、“かい人21面相”は、
裏取引で手にした大金で、いまもあなたの街で素知らぬ顔して
ぬくぬくと生き続けてるのかもしれない・・・・![]()

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