「漂流郵便局」とは宛先のない郵便物が届く郵便局です。
届けたくても届けることができない手紙や届け先の分からない手紙などを受け付ける郵便局です。
これは瀬戸内国際芸術祭の作品の1つで、香川県三豊市にある旧粟島郵便局をアーティストの久保田沙耶さんが「漂流郵便局」として生まれ変わらせました。
漂流郵便局留めという形で手紙を預かっており全国から寄せられたはがきが展示されています。
粟島は瀬戸内にあるスクリュー型の小さな島。
漂流郵便局(旧粟島郵便局)は、粟島の丁度おへその部分に在ります。
届け先の分からない手紙を漂流郵便局留めという形でお預かりする事で、漂流私書箱にお手紙を留めます。
今でも好きなあの人 宛
結ばれなかったあの人 宛
亡くなった家族 宛
あの時失くした人形 宛
いつか生まれてくる子ども 宛
幼いころのお兄ちゃん 宛
僕のヒーロー 宛
大好きな山 宛 etc
過去/現在/未来 もの/こと/ひと
何宛でも受け付けています。
いつかのどこかのだれか宛の手紙が、いつかここにやってくるあなたに流れ着く。
懐かしい未来への郵便。
懐かしい未来への郵便。
いつかのどこかのだれか宛に手紙を出したい方は
以下をご了承頂き、下記の方法で漂流郵便局までお送り下さい。
1、送って頂いた手紙のご返却は出来ません。
2、手紙の著作権は当郵便局に譲渡して頂きます。
3、差出人様のご住所は不要です。
以下をご了承頂き、下記の方法で漂流郵便局までお送り下さい。
1、送って頂いた手紙のご返却は出来ません。
2、手紙の著作権は当郵便局に譲渡して頂きます。
3、差出人様のご住所は不要です。
以上をご了承頂ける方は、「官製はがき」をお求めになり、下記住所までお送り下さい。
769-1108
三豊市詫間町粟島1317-2
漂流郵便局留め
◯◯◯◯◯様
(↑いつかのどこかのだれか様)
三豊市詫間町粟島1317-2
漂流郵便局留め
◯◯◯◯◯様
(↑いつかのどこかのだれか様)
漂流郵便局に届いた手紙を読むためには
開局日 : 毎月第2・第4土曜日
開局時間 : 13:00~16:00
開局時間 : 13:00~16:00
直接漂流郵便局にお越しください。
お問い合わせは下記まで宜しくお願い致します
三豊市産業政策課
0875-73-3013
0875-73-3013
漂着した手紙の一例
おかあさん。あなたが昨夏亡くなった時は涙も出ませんでした
生前はお互い憎まれ口ばかり……
たぶん今会ってもきっとそう……
でもこの1年、幼い頃にかわいがってもらった記憶ばかりがよみがえります
プリンを作ってもらったこと
絵本を読んでもらったこと
ピアノを買ってもらったときが一番うれしかった
未来の孫さまへ
いつ生まれてくるの?
早い方がいいね
早く生まれてらっしゃい!
子どもたちにできなかったことを、その分あなたたち孫にしてやりたい
実はあなたとフォークダンスをしたかったのです
早く順番がまわってこないかとわくわくどきどきしていたのに……
直前で曲が終わってしまったのです
あれから幾十回の秋がまわってきました
今ごろどうしているのでしょう?
来年 還暦を迎えるアナタへ
私は本当にあなたと結婚したかった
あなたのお嫁さんになって人生を一緒に歩みたかった
でも私はあなたの元へ嫁ぐことは出来なかった
生木を裂かれるように泣く泣く別れ
それでも道を歩いて
あれから30年以上経ったけど
やっぱり今でも忘れられない
アナタの事が好きです
もう会う事はないけれど
この気持ちはこの先もずっと変わらず
胸の奥深くに持ち続ける事でしょう
亡き夫への手紙
急に貴方が旅立ってしまってから
私は毎日涙が出て、私が困らないように
事務的な事をちゃんとしており
仏壇に手を合わせては泣いております
遺品の中に私宛てのラブレター
一冊の大きな帳面に墨で描いて残しており
六十五年後に見つけたのは大きなありがたさで
また泣いております
私に対する気持ちが初めから別れの時まで同じで幸せ
来世で会うことが出来たら感謝
帳面は紫の風呂敷に包み、ベッドに入れてます
内には無数のピアノ線が挿しこまれた回転する八角形の卓があって、ピアノ線同士はマグネットを仕込んだブリキ缶でつながれている構造となっているので卓を回転させるとピアノ線とブリキ缶がわさわさと音を立てて揺れるようになっているんですね。
「届かなかった葉書」はそれらのブリキ缶に入れてあり、来場者は自由に取り出して読むことができます。
「届かなかった葉書」はそれらのブリキ缶に入れてあり、来場者は自由に取り出して読むことができます。
オリジナルの切手付きの投函セットや郵便局内で流れている曲が収録されているCDと写真、オブジェがセットになったアルバムなども2013年度は販売されていたそうですが、即完売になるほどの盛況ぶりだったようです。
2014年度の開局期間中にもそういったグッズ関係の販売が期待されますね。
2014年度の開局期間中にもそういったグッズ関係の販売が期待されますね。
詳しくは漂流郵便局のホームページをご覧くださいね。